【2024年11月12日】記事が読みやすくなるように調整しました。
この記事のレベル
項目 | 評価 |
初心者 | |
重要度 | |
難しさ |
「また多肉を枯らしてしまった…。」
「どうしても多肉が徒長(とちょう)してしまう…。」
これは多肉の初心者によくある悩みですが、実はコツさえつかめば誰でも簡単に多肉は育てられます。
この記事では多肉を育てるうえで、初心者に気を付けていただきたいポイントを5つに絞って解説しています。
私自身、何度も多肉を枯らした経験があり、その度に改良を重ねてきました。ご紹介する5つのコツをマスターすれば、今日からあなたも立派なタニラー(多肉愛好家)になれるでしょう。
多肉は癒し。一緒に多肉ライフを楽しみましょう!
今回ご紹介するポイントはこちらです。
※この記事では最もポピュラーな春秋型の多肉について解説しています。
多肉の育て方 絶対おさえておきたい5つのコツ
- コツ①:水やり→あげ過ぎ注意!
- コツ②:置き場所→日のあたる風通しの良い屋外
- コツ③:土→初心者は市販の「ミックス土」で十分
- コツ④:鉢(はち)→お気に入りを使うのが一番!
- コツ⑤:肥料→多いほど大きく育つ
コツ①:水やり→あげ過ぎ注意!
水やりのポイントは水をあげ過ぎないこと。
なぜなら、多肉は湿った状態が続くと蒸れにより根や葉が腐ってしまうからです。
そこで、季節ごとに水やりの方法を変えます。
春・秋:鉢の下3分の1を湿らす
春(5月上旬~6月上旬)と秋(9月下旬~10月下旬)は水の張ったトレイに多肉鉢を深さ3分の1の深さまで数秒間ひたし、土を湿らせます。
次の水やりのタイミングは、再び用土が完全に乾いてから。同様の水やりを多肉が成長する期間くり返します。
上から水をかける方法は、葉の間にたまった水滴が病気の原因になったり、下葉が蒸れて腐る原因となるのでおすすめしません。
もし、上から水を与える場合は、葉の間にたまった水滴はブロアーで吹き飛ばしたり、鉢を何度も振ったりして、余分な水分をなるべく取り除きます。
夏:基本的に水を与えない
6月中旬~9月中旬は高温多湿の状態が続き、葉や根が腐るのを防ぐため水やりはしません。
水を与えなくても多肉は葉に水分を十分にたくわえているので心配いりません。
冬:鉢の上3分の1を湿らす
11月上旬~4月下旬は土が完全に乾いてから鉢土の3分の1が湿る程度の水を与えます。
水差しなどを使い、水が葉にかからないよう注意しながら鉢上から土に直接水を注ぎます。
水やりの頻度は月に1~2回です。
水のあげ過ぎが、多肉をダメにする1番の原因です。
コツ②:置き場所→日のあたる風通しの良い屋外!
多肉の置き場所の基本はよく日のあたる風通しのよい屋外となります。
これも水やりと同様、季節に応じて変化させます。
春・秋:日のあたる風通しのよい屋外
春(5月上旬~6月上旬)と秋(9月下旬~10月下旬)は屋外の風通しのよい場所で、しっかりと直射日光をあてます。
夏:雨のあたらない風通しのよい日陰
軒下など風通しのよい場所で遮光率30~60%の遮光ネットを張った、明るい日陰に置きます。
6月中旬~9月中旬までの期間は、多肉が苦手な高温多湿の状態が続くので、対策が必要となります。
雨よけ、遮光、風通しをよくすることで、蒸れによる根や葉の痛みを防ぐ効果があります。
冬:霜に注意して屋外の日なたに置く
多肉の生育適温は13℃なので、最高気温の平均がそれを下回る11月上旬~4月下旬は軒下やベランダなどに置き、なるべく長い時間、日光にあてます。
最高気温が5℃を下回る日は、霜対策として室内の明るい場所に避難するか、夜間だけ新聞紙を重ねて鉢の上にかぶせ防寒をします。
コツ③:土→初心者は市販の「ミックス土」で十分!
初心者は市販の「ミックス土(サボテン・多肉用)」を使うのがよいでしょう。
ただ、水はけをよくするため、鉢底には必ず鉢底石を入れましょう。
もう少しこだわりたい人は、春の植え替え時には、水はけをよくするため粒の大きな鹿沼土や赤玉土を選びましょう。
秋の植え替え時は、保水性を高める意味で、小粒の土を配合するとよいでしょう。
季節 | 肥料 | |||
---|---|---|---|---|
春 | 鹿沼土中粒4 | 赤玉土中粒2 | ピートモス2 | 馬ふん堆肥2 |
秋 | 鹿沼土小粒4 | 赤玉土小粒2 | ピートモス2 | 馬ふん堆肥2 |
※夏と冬は肥料を与えません。
コツ④:鉢→お気に入りを使うのが一番!
気に入った鉢に多肉を入れるとテンションが上がります。
ただ、水はけのことも意識して欲しいです。底に穴の空いていない鉢は鉢底にたまった水の管理が大変なのでおすすめしません。
ゆう薬のかかっていない素焼鉢は土の水分が抜けやすいのでよいでしょう。
一番のおすすめはスリットの入ったプラスチックの鉢です。
見た目はプラスチック製で安っぽく味気ない印象がありますが、それを上回るメリットがあります。
大きさは多肉のサイズに合わせて選べ、プラスチック製で経済的です。
何よりスリットがあることによって、底と側面下部の2箇所から水が抜け、排水性に優れています。
プラスチック鉢はネットでも手に入りやすいので重宝します。
コツ⑤:肥料→多いほど大きく育つ!
多肉によっては肥料を好むものがあります。成長期(春秋型だったら、5月と10月)に肥料と水を多めに与えると、葉が肉厚になり締まった形となります。
逆に、成長しない夏と冬は肥料を与えません。
もし、多肉の紅葉を楽しみたい場合は、植え替え時の元肥も追加の液体肥料も規定量より少なめにします。そうすることで、紅葉してきれいに色づきます。
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